「味噌汁・ご飯」授業は、野中信行氏が提唱されました。
その基本原則は次の3つです。
- 日常性の追求
- 基礎的な学力保障
- 全員参加
今、小学校の教育現場は、さらに困難な状況に追い込まれています。「人不足」「時間不足」「経験不足」・・・足りないものだらけです。そのような状況だからこそ、「味噌汁・ご飯」授業が必要になります。
日常性の追求は、現在の困難な現場で、勤務時間を大幅に超えることなく、準備をし、授業をし、そして評価やふり返りができるようにすることです。その中で、子供たちに基礎的な学力をつけ、自信を持たせるがあります。そのためには、何が必要かを考えることが重要なのです。
基礎的な学力保障とは、日常授業(経験)を積み重ねていくことによって、「できること」「わかること」を確実に増やし身につけさせることです。特にテストで評価可能なものについては、テストの点数を上げ、子供たちに結果として満足感が得られるようにするということです。
最後に全員参加です。授業に全員が参加するのは、あたりまえのことのように思います。
しかし、毎日、毎時間の授業で、教室にいる全ての子が主体的に授業に関わっているかといえば、なかなかそれを実現するのは容易でないように思われます。その原因を明らかにし、具体的にどのようにすればよいのかを考えていきます。
先生ばかりが一生懸命説明している「おしゃべり授業」、なんとなく子供が集中しない「だらだら授業」、ワークシートばかりの「作業オンリー授業」。
これらを克服して、すべての子供たちが毎日の授業時間で達成感を得られるようにするのが、「全員参加」の授業です。そして何より、先生が日々の授業に手応えを感じるようになることです。
「味噌汁・ご飯」授業研究会は、日常授業改善を進めます。
しかし、日常授業改善を進める手前には、「学級づくり」があります。「学級づくり」の具体についても本ウェブサイトで提起して参ります。 (会長・秦)