学校ウェブサイトを作ろうと一念発起したことがあります。
まず詳しい方からのご指摘で、「ホームページ」と「ウェブサイト」は違うということを知りました。ウェブサイトが複数のウェブページで構成されたサイト全体を指すのに対して、ホームページはそのトップページを指すのだそう。
日本では両者を混同することもあるようですが、特に英語圏では2つを区別するそうなので注意が必要かもしれません。
もっと冷や汗が出たのが、「おたくの学校のウェブサイトはちかちかして見づらい」というご意見でした。ある時、ネット上で知り合ったADHDの方から教えていただきました。
最近では、ユニバーサルデザインの応用として様々な具体的取り組みが日常生活にも浸透してきたように思います。
Wikipediaによれば、「ユニバーサルデザインという概念は、米ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター Center for Universal Design)のロナルド・メイス(Ronald Mace 通称 Ron Mace)により、1985年に公式に提唱されたものである」とありました。「もう、40年も前に提唱されていたことなのだ」と、私は改めて思いました。
学校でも様々な例をみることができますが、最も重要なことの一つにフォントの問題があるように感じます。UDフォントというものです。
高田裕美「奇跡のフォント」(時事通信社)を、読み始めました。「はじめに」の部分を読んだだけで、私はその内容に釘付けになりました。教科書を読もうとすると固まってしまう子のことが記されていたのです。
詳細は前掲書を是非お読みいただきたいのですが、教科書が読めないのではなく、教科書フォントの書体が変われば、読めるようになる子がいるという事実を改めて皆さんと共有したいと感じました。つまり、物の見え方は人によってそれぞれ異なるということです。「教科書の文字は読める」とおっしゃる方も、加齢によって見え方は変わってきます。読みやすいフォントの大きさだけでなく、読むのに適した行間もあるのだとか。
教師もいつも教室の前から見ていると、子供の視線を忘れてしまうことがあるかもしれません。低学年では視線そのものの位置が低いですし、視野も大人に比べると狭いと言われます。
子供の席に座って、教室全体を見回すと、私がウェブサイトづくりで失敗したように、前方がちかちかして見にくいということがあるかもしれません。黒板周りをすっきりさせないと、いろいろな物が目に飛び込んできて落ち着かないという子もいるかもしれないわけです。

